排水管のパイプが曲がっているのはなぜ?Sトラップの重要性

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台所の下にある棚を開けてみるとそこには排水管が見える。このときにふと疑問に思う人もいるかもしれない。

「なんでS字に曲がっている?」

排水管がS字に曲げられているのだ。この排水管を通るのは「水」。複雑な形にする必要はない。直線の形のほうが利便性・機能性が高いはずだ。いったいなぜS字に曲げられているのだろうか?

排水管が曲がっているのはなぜ?

水は生命の源だ。最初に地球上で誕生したのは単細胞だった。たった1つの細胞が進化・突然変異を続けたことで複雑化。あらゆる動物に枝分かれをしていった。その先にいた1つが人類だ。進化を続けても生き物は捨てなかったものがある。

水だ。

人は生きるために水を飲むのだが、自宅の中にある蛇口をひねれば綺麗で美味しい水を飲むことができる。当たり前のようにしていることでも当たり前のようにできない国の人は大勢いる。

しかしこの水道をよく見ると水道管が曲げられている。日本だけではなく蛇口をひねれば水が出てくるほとんどの国で曲がっているのだ。「U管」の部分がS字に曲がっている。


(出典:gigaplus.makeshop.jp)

いったいなぜ?

ブームなのだろうか?「S字の形はいかしてるぜ!ベイベー!」。世界中で同時にブームになるのだろうか?それともボディービルダーが競技で真っすぐの水道管を曲げたのか?それを再利用して使っているのだろうか?

そんなことはない。

この排水管の形はSだけではなない。「Q」・「凹凸」などの形もある。台所・洗面台・お風呂・トイレなど、水回りの場所ではほとんどの排水管が直線ではなく曲げられている。

排水管が曲がっているデメリット

排水管が曲がることでデメリットもある。

例えば曲げることで余計な技術を使うため製造費のコストもかかる。コストを抑えて質のよいものを作り高く売るのが商売の基本だ。複雑にしたことで排水管をつくる素材の材料費も余計にかかってしまう。

それだけではない。

直線と曲線を想像してほしい。掃除のしやすさは一目瞭然のはずだ。直線の筒では掃除がしやすい。「ちょちょいのチョイ!」と実に清々しい掃除ができる。しかし曲線は厄介だ。ブラシを入れてもカーブの部分から奥にはいけない。

ましてやカーブ付近には汚れが溜まりやすい。それはもうヘドロである。本を読みながら歩いているとドブにハマってさぁ大変の状態なのだ。U字・S字・Q字形状は非常に汚れやすい。

そして詰まる。曲がっているため詰まりやすい。トイレはとくに紙を流すため詰まりやすい。

管理面やメンテナンス面からどう考えても排水管は直線のほうがよい。ますます排水管を曲げている意味がわからない。必要性を感じない。

重要なSトラップ

世の中には一見すると必要ないものに見えて実は必要なものが多く存在する。S字に曲げられた排水管もその1つだ。

デメリットを上回るメリットがあるからこそ、この形にしているのだ。気になるのはその理由だ。むしろはじめからそこしか気になっていない。

S字の形には名前がある。「Sちゃん」・「Sっち」・「Sドン」・「鈴木菊太郎」、いや、そんなフレンドリーな名前ではない。

Sトラップ」。

トラップは「罠」の意味を持っている。罠だ。危険な匂いが急にしてきた。人の家で知らぬ間に排水管は罠を仕掛けているのだ。

ターゲットはいったい何なのだろうか?トラップというほどである。何かが来るのを待っている、あるいは何かが来ないようにしているのだ。

ここでもう一度S字の形状を思い出して欲しい。思い出せない人も安心して欲しい。画像をもう一度確認しよう。


(出典:gigaplus.makeshop.jp)

「U管」の部分だ。水栓の蛇口をひねると水が流れ出す。その水は洗面器に溜まる。そして洗面器にある穴から配水管に流れていく。蛇口の水を止めよう。この時点でどこに水が溜まっているかわかるだろうか?

人の「口の中」ではない。そういうトンチはいらないのだ。水は「U管」の曲がっている場所に溜まっている

この溜まっている水には重要な役割がある。それは「」。水の蓋の役目をしている。では、なぜ水の蓋をする必要があるのだろうか?答えはここにある。

メモ

侵入を防ぐ効果

・害虫

・小動物

・ゴミ

・悪臭

おわかりいただけただろうか。コストもかかればメンテナンス性も悪い形状をわざわざ使用しているのは、上記の「厄介者」の侵入を防ぐためなのだ。

水の蓋がなければ虫が配水管から上ってくる。ネズミも上ってくる。そして下水の臭い匂いも「もわ~ん」と部屋の中に充満してしまう。

想像して欲しい。

気持ちよく目を覚ました朝。今日は快晴で心地がよい。さっそく顔を洗うために寝ぼけた目をこすりながら洗面台に向かう。しかしまさかあんなことになっているなんてこのときは知る由もなかった。

洗面台にいたのは配水管を逆上してきたゴキブリとネズミたちだ。洗面台で「カサカサ・チュッチュッ」と踊りだす大宴会場。その衝撃的な場面を見ると多くの人が目を白目にしながらその場で二度寝をしてしまうだろう。

勘弁してほしい。

そうならないために排水管は複雑な形になっているのだ。水の蓋のおかげで異物が下から上ってくるのを防いでいる。コストが高くても掃除をしにくくてもデメリットよりもメリットのほうが大きいのである。

昔に洗面台の穴の中へ落としたアクセサリーもひょっとするとS字部分にひかかっているかもしれない。汚れたS字部分は掃除をすることができる。ナットタイプ・キャップタイプがあるため外して綺麗にしよう。

尚、Sトラップに溜まっている水がこぼれるためバケツを用意しておくとよい。自分がSトラップにひかかってしまうと1日ブルーな気持ちになってしまう。気を付けよう。

まとめ 水道のSトラップは必要な形

Sトラップは綺麗で快適な水回りには欠かせない形状だ。田舎では虫が出る。都会ではネズミが出る。その両方では悪臭も出る。これらの害を防いでいるのがSトラップだ。

目覚めた朝にパニックにならないですむのはSトラップのおかげなのだ。もはやSトラップに足を向けて寝ることはできまい。

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